「五格剖象法(ごかくぼうしょうほう)」── 姓名判断と聞いて多くの人がイメージする「画数で運勢を見る」体系の正式名称です。1928年、熊崎健翁が著書『姓名の神秘』で確立し、現代日本における姓名診断の標準となっています。本記事では、天格・人格・地格・外格・総格の5つの格それぞれの計算方法・意味・人生のどの段階を司るかを、姓名判断初心者の方にもわかるように体系的に解説します。
五格剖象法の歴史 ─ 熊崎健翁が体系化した理論
五格剖象法は、熊崎健翁(1881-1961)が中国古典の数霊思想・易経・陰陽五行を統合して1920〜30年代に体系化した姓名判断の方法論です。著書『姓名の神秘』(1928)・『姓名学大全』(1934) で完全な形にまとめられ、戦後も五聖閣を通じて継承されています。
「剖象(ぼうしょう)」とは「分け剖(さば)いて象(かたち)を読み解く」という意味。すなわち姓名を5つの構成要素に分解し、それぞれの画数の数霊(すうれい)から運勢を読む手法を指します。
5つの格の構成と計算方法
五格剖象法は、姓名を以下の5つの格に分解します。例として「山田太郎(やまだ たろう)」を取り上げ、それぞれの算出方法を示します。
- 天格(てんかく)姓のすべての画数を足した数。「山田」なら3+5=8画。先祖から受け継ぐ運で、本人の人生には直接影響しないとされる。
- 地格(ちかく)名のすべての画数を足した数。「太郎」なら4+9=13画。0歳〜30歳前後の幼少・青年期の運勢を支配する。
- 人格(じんかく)姓の最後の字+名の最初の字の画数。「田」5画+「太」4画=9画。性格・本質・主運(30歳前後の中心運)を司る最重要の格。
- 外格(がいかく)総格から人格を引いた数。8+13-9=12画。対人関係・社交運・外的影響を表す。
- 総格(そうかく)姓名すべての画数の合計。8+13=21画。30歳以降の晩年運・人生総合運を読む。
81数霊との関係 ─ 1から81までの吉凶判定
五格それぞれの画数を算出した後、その数字が「81数霊」のどれに該当するかで吉凶を判断します。81数霊とは、1から81までの数それぞれに「大吉・吉・凶」などの意味を割り振った熊崎式の核心理論です。
代表的な吉数: 1, 3, 5, 6, 7, 8, 11, 13, 15, 16, 17, 18, 21, 23, 24, 25, 29, 31, 32, 33, 35, 37, 38, 39, 41, 45, 47, 48, 52, 57, 58, 61, 63, 65, 67, 68, 81。
代表的な凶数: 2, 4, 9, 10, 12, 14, 19, 20, 22, 26, 28, 30, 34, 36, 40, 42, 43, 44, 46, 49, 50, 53, 54, 55, 56, 59, 60, 62, 64, 66, 69, 70, 71, 72, 73, 74, 75, 76, 77, 78, 79, 80。
82以上の数字は「81を引いた残数」で再計算します(例: 92画→11画相当)。
5つの格はどう連携して読むか
5つの格はそれぞれ別の領域を司りますが、運勢を立体的に読むには5格を相互に関連付けて見ることが重要です。たとえば総格が大吉でも人格が大凶であれば、表面上の成功と内面の葛藤がぶつかる人生になり得ます。
とくに重要なのは「人格+総格の組み合わせ」。人格が30歳前の主運、総格が晩年運に対応するため、両者が共に吉数の場合は人生全般を通じて安定した運勢が見込まれます。
本サイトの診断結果ページでは、5格それぞれの吉凶に加え、組み合わせのバランス(三才配置)も表示されるため、立体的に読み解くことができます。

全世界の姓名判断や鑑定、占いを統合し、その英知を42年間学び続けた占い師。伝統的な熊崎式姓名判断に中国・韓国・台湾など東アジアの命名哲学、さらには西洋の数秘術までを横断的に研究。姓名判断大全の全記事を監修し、赤ちゃんの命名から改名・社名決定まで、実務的な指針の提供を使命としている。
