産み分けは個人の願いである一方、性比の偏り・女児堕胎・子どもへの心理影響など社会倫理の論点を含みます。主要学会の立場と心理学の知見を整理します。
日本産科婦人科学会(JSOG)の見解
着床前診断(PGT)は重篤な遺伝性疾患の予防目的に限り、性選択目的での実施は認めていません。
ART 実施施設でも、非医学的性選択はJSOG倫理綱領に抵触します。
ACOG Committee Opinion 360
米国産科婦人科学会も、非医学的性選択は性差別を助長し得るとして推奨していません。家族バランシング目的であっても慎重さを求めています。
Gender Disappointment の心理学
生まれた子の性別が期待と違ったときの強い失望感は『Gender Disappointment』と呼ばれ、産後うつ・母子関係の障害リスクを高めることが報告されています(Rassin 2012, Gaunt 2006)。
占いとして楽しむ分には無害ですが、結果に強く期待しすぎないことが肝要です。
