◆ 元の意味(古代)
穴に落ちた人を両手で救い上げる
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
6画
成り立ち
会意
部首
一(いち)
分類
人名用漢字
穴に落ちた人を両手で救い上げる、慈愛と補佐の字。
ORIGIN
甲骨文・金文の「丞」は穴・坎(あな)に落ちた人(卩、ひざまずく人)を両側の二つの手(廾)で抱え上げる会意字で、原義は「救う・たすける」である。『説文解字』は「丞、翊也。从廾从卩从山。山、高也」と山高きより助け持ち上げる形と説くが、白川静『字統』は山ではなく穴の象形と訂正し、穴中の人を救い出す祭祀的儀礼を背景にもつとする。藤堂明保『漢字源』も「拯(救う)」と同源語であり、「救助・補佐」の本義から派生して天子を補佐する高官「丞相」の称号となったと整理する。諸橋轍次『大漢和』は秦漢以降「丞相」が宰相を指す官名として定着したことを記す。落合淳思は甲骨文形の解析から「穴に陥った人を両手で引き上げる」という落合説を支持し、後に「拯」が水偏ならぬ手偏を加えて分化したと述べる。人名漢字としては凛々しさと補佐の徳を備える字として男子名に好まれる。
構成要素
廾(両手)+卩(人)+穴(凵)
STROKE ORDER
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MEANINGS
穴に落ちた人を両手で救い上げる
たすける、補佐する、丞相
人を救い支え、頼られる補佐役・賢人として誠を尽くす人にとの願い。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。