◆ 元の意味(古代)
人が隠れる、逃亡する
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KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
3画
成り立ち
指事
部首
亠
分類
常用漢字
人が物陰に隠れる形、逃亡を表す指事字。
ORIGIN
甲骨文では「亾」と作り、「人」と隠匿を示す囲いを組み合わせた形である。『説文解字』巻十二下に「亡は逃ぐるなり。人より、入に従ふ」と説き、人が物陰に入って隠れる意とする。白川静『字統』は刃物の刃が欠ける形と解するが、落合淳思『甲骨文字辞典』および『漢字源』は通説どおり「人が遮蔽物の陰に身を隠す」象形・指事と認める。金文では戦争で行方不明となった戦死者を弔う文脈に多く現れ、「死亡」「滅亡」の義へと展開した。さらに「無」と通用して「亡し(なし)」と訓じ、存在の否定を示す助辞ともなる。『大漢和辞典』は逃亡・死亡・滅亡・無の四義を挙げ、すべて「姿が見えなくなる」一義から派生したと整理する。人名としては避諱の対象となりやすく使用例は稀であるが、古典では「亡父」「亡母」など故人を敬う語として現代も生きる。
構成要素
人 + 隠匿の囲い
STROKE ORDER
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MEANINGS
人が隠れる、逃亡する
ない、滅びる、死ぬ、逃げる
★(人名使用稀)静かに身を退く謙虚さ、無欲の境地(命名は通常避ける)
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。