◆ 元の意味(古代)
牛を分ける、事項を分けて数える
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KANJI ETYMOLOGY
ken
画数
6画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
常用漢字
人と牛から成り、犠牲として牛を分けて数える会意字。事案・件数の根源で、分別・識別の意を持つ。
ORIGIN
『説文解字』人部に「件、分也。从人从牛。牛大物、故可分」とあり、牛は大きな物であるから人がこれを分けるとする会意字解釈をとる。白川静『字統』は、古代の祭祀において犠牲の牛を解体し配分する儀礼を象り、それを件数えする所から「事件」「事項」の義に発展したと説く。落合淳思『漢字の構造』は、甲骨文には「件」字は未だなく、戦国・秦代に至って成立した比較的新しい会意字であると指摘する。「半」字(牛を二分する形)と語源的に近縁で、藤堂明保『漢字源』は *ɡian を再構し「分けて区別する」核義を立て、「分」「半」と同系とする。諸橋『大漢和』は「くだり・ことがら・かず(事件の数)・ふみ(書類)」を挙げ、唐代以降「文件」「事件」など公文書の数え語として定着。日本語「件(くだん)の~」「一件落着」「物件」「条件」と現代法律・実務語の基幹を成す。
構成要素
亻(人) + 牛(犠牲の牛)
STROKE ORDER
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MEANINGS
牛を分ける、事項を分けて数える
事件、事柄、件数、くだん
★物事を見分ける明晰な判断力を持つ人に。一件一件を丁寧に積み重ねる誠実さ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。