◆ 元の意味(古代)
思いがけぬ幸い。稀有な幸運。
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KANJI ETYMOLOGY
kou/saiwai
画数
10画
成り立ち
形声
部首
亻(にんべん)
分類
人名用漢字
思いがけぬ幸せ──稀有なる吉兆を宿す字。
ORIGIN
『説文解字』に未収、『玉篇』人部に「倖、佞倖也」とあり、もとは「君に佞(へつら)って寵愛を得る」意の字。声符「幸」は古文で手枷の形に通じ「危うきを免れる=幸い」の意を含む(白川静『字統』)。『字統』は「倖」を「人が偶然に難を免れて幸を得る」と解し、「僥倖(ぎょうこう)」が中核義であると説く。『漢字源』も「思いがけぬ幸い、めったに得られぬ幸運」を本義とし、『春秋左氏伝』『史記』の「僥倖」用例を引く。『大漢和辞典』は両義(佞倖と僥倖)を併記しつつ、後世は専ら「幸運」のポジティブな意で用いられると記す。落合淳思『漢字字形史小字典』も後漢以降の派生字として位置づける。日本では「幸」より一段強い「望外の喜び」「稀有の吉」のニュアンスを担う字として、人名(特に女性名)に好まれる。「美倖(みゆき)」「倖子(さちこ)」「倖(さち)」など、平成以降の命名にも増加傾向がある。
構成要素
亻(人) + 幸(声符・難を免れる・さいわい)
STROKE ORDER
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MEANINGS
思いがけぬ幸い。稀有な幸運。
さいわい。望外の喜び。僥倖。
★思いがけぬ幸運に恵まれる人生。日々の小さな喜びを大切にする心と、稀有なる吉縁への願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。