◆ 元の意味(古代)
道理を切り分けて明らかにする知性
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KANJI ETYMOLOGY
tetsu
画数
10画
成り立ち
形声
部首
口(くち)
分類
常用漢字
言を切り分け道理を明らむ。賢哲の知恵。
ORIGIN
『説文解字』口部に「哲は知なり。口に従ひ折声」とあり、物事の道理を明確に言い切る賢明さを本義とする形声字である。意符は「口」、声符は「折」。古くは「悊(心+折)」とも書かれ、心で深く判断する意を強調する異体字も併存した。藤堂明保『漢字源』は折を「鋭く分け切る」音象徴と捉え、口(言葉)によって事理を截然と分かつ知性を表すと解す。白川静『字統』は、折の字源(手で枝を折る)から、複雑な事象を切り分けて把握する分析的知性を「哲」の本質とし、後に「哲学」(西周の訳語、philosophyの訳)の語にも採られた経緯を述べる。『書経』皋陶謨「知人則哲、能官人」、『詩経』「既明且哲、以保其身」、『尚書』に「明哲保身」と見え、いずれも賢者の聡明さを称える語として用いられる。日本では儒学・洋学を通じて「哲人」「先哲」「賢哲」など知性の理想像を表す中核語となった。諸橋『大漢和』は「さとい」「あきらか」「かしこい」「ともがら」を載せる。
構成要素
口(意符)+ 折(テツ・声符/切り分ける意)
STROKE ORDER
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MEANINGS
道理を切り分けて明らかにする知性
さとい、賢明、哲学
深く考え道理を見抜く知性と、迷わず判断できる賢さを備えた人になってほしいという願い。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。