◆ 元の意味(古代)
夜、宵闇
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KANJI ETYMOLOGY
shou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
宀(うかんむり)
分類
常用漢字
屋根の下に月細りゆく刻、夜の闇が静かに満ちはじめる頃合いを表す。
ORIGIN
「宵」は宀(屋根、ここでは夜の覆い)を意符、肖(ショウ、細い・小さい意)を音符とする形声文字。『説文解字』宀部に「宵、夜なり。宀に従ひ亦た声なり。肖を以て聲とす」と記し、夜の意を本義とする。藤堂明保『漢字源』はショウの音を「小さく細る」意の系列(小・消・削)に位置づけ、日が落ちて月光がほのかに細る時間帯としての宵を解釈する。白川静『字統』は肖を「形が小さくなる」意とし、明るい昼の世界が小さくしぼんで夜に移る境目の時刻を表すとする。古典中国語では「宵」は単に「夜」全般を指したが、日本語に取り込まれた際に「よい=日没後まもなくの時刻」という限定的な意味に絞られていった。『万葉集』『古今集』にも「宵」の語が頻出し、月見・逢瀬・物思いの時間として詩的情緒を担う。落合淳思は形声字の典型例として、肖の音と意味の両面の関与を指摘する。京都の祇園祭「宵山」のように、祭礼前夜の高揚した時間を指す語にも使われる。
構成要素
宀(意符)+肖(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
夜、宵闇
よい、夕暮れから夜にかけての時間
宵闇に浮かぶ月のように、静謐な美しさと奥ゆかしさを湛えた人に。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。