◆ 元の意味(古代)
海中の山、鳥が依る陸地。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
14画
成り立ち
会意兼形声
部首
山(やま)
分類
人名用漢字
海上に聳える山。「島」の異体字で、孤高で美しい島影を映す字。
ORIGIN
「嶋」は「島」の異体字で、「山」と音符「鳥(チョウ→トウ)」から成る会意兼形声字である。『説文解字』山部に「島は海中に山有りて依る可きもの、鳥に従い、山に従ふ」とあり、海上に突き出た山で、渡り鳥が休息し陸地と頼みうる場所を本義とする。「島」は山が下に置かれるが、「嶋」は山を左に配し鳥を右に置く左右構造の異体字で、宋代以降の俗書・人名に多用された。白川静『字統』は、島を「鳥のとまる山、海中に孤立する山」と解し、嶋を同義の俗字とする。藤堂明保『漢字源』も、島・嶋を同字とし、「海中で鳥がとまり休む山地」と説明する。古典では『山海経』『水経注』に島嶼の記述が多く、神仙境としての蓬莱・方丈・瀛洲の三神山が「海中の島」として描かれる。日本では古事記・日本書紀の国生み神話で淡路島・四国・隠岐など八島が国の根幹をなし、「しま」は古来神聖な土地を意味した。「嶋」字は中世以降の武家・公家の姓氏(中嶋・三嶋・嶋崎・大嶋など)に好まれ、現代でも姓・地名・人名に広く用いられる。名に用いる際は、海に毅然と立つ孤高の美、揺るがぬ独立心、渡り鳥が頼る包容力、清らかで凛とした佇まいを表す。日本的な風土と精神性を宿す字として、芯の強い清廉な人柄を願う命名に適う。
構成要素
山(意符)+鳥(音符・とり)
STROKE ORDER
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MEANINGS
海中の山、鳥が依る陸地。
島、海や湖の中の陸地。
孤高の美、揺るがぬ独立心、清廉な佇まいを示す。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。