◆ 元の意味(古代)
祖先を朝に祀る祭祀殿。
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KANJI ETYMOLOGY
byou
画数
15画
成り立ち
形声
部首
广(まだれ)
分類
人名用漢字
祖先を祀る朝の祭祀殿から、廟・霊廟を表す字
ORIGIN
『説文解字』広部に「廟は尊先祖の貌なり。广に从ひ朝聲」とあり、許慎は祖先の姿を尊ぶ祭祀の場を本義とし、「广(建物)」を意符、「朝」を声符とする形声字とした。「貌」を「皃」に通じさせ、祖霊の姿を映し出す殿舎の意とする説である。白川静『字統』は、声符「朝」が日と月(あるいは草間に昇る日)を組み合わせて夜明けの光景を象ることに着目し、古代中国では朝に祖霊を祭る朝廷儀礼が行われたことから、「朝廷の祭祀殿」が本義であると論じる。藤堂明保『漢字源』も声符「朝」を「チョウ=向き合う」のグループに含め、生者と死者、子孫と祖霊が向き合う場としての性格を強調する。古典『礼記』『孝経』には「宗廟」「太廟」と頻出し、王朝の正統性を担保する最重要の祭祀空間とされた。「廟議」「廟堂」は朝廷の評議・政事の場を意味し、国家統治の中枢を象徴する語へと展開する。日本では孔子廟、霊廟など祖先・聖人崇拝の場を指し、東照宮も家康の霊廟である。人名用漢字に含まれ、命名では祖先への敬意・尊厳・伝統の継承を象徴する重厚な字。
構成要素
广(建物)+ 朝(ちょう・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
祖先を朝に祀る祭祀殿。
みたまや。霊廟。朝廷。
祖先を敬い伝統を尊ぶ、品格と威厳を備えた人を象徴
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。