◆ 元の意味(古代)
渦のようにぐるりと巡る。めぐる。
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KANJI ETYMOLOGY
kai
画数
9画
成り立ち
形声
部首
廴(えんにょう)
分類
人名用漢字
ぐるりと巡り行く動作から、めぐる・廻ることを表す字
ORIGIN
『説文解字』本字は「回」で、囗の中にさらに渦巻く形を含み、水が渦巻きめぐる様を象形した字とされる。許慎は「回は転なり。中に从ひ象廻轉之形」と記し、回転する形そのものを描いた象形・指事的字と説く。「廻」は後起の字で、「回」に「廴(長く歩む・進む意)」を加えて、巡り歩く動作を強調した形声字。白川静『字統』は、「回」が古来水の渦・雷文を象る紋様起源の字であり、神霊が巡り来る循環を表したと論じ、「廻」はその意を歩行・行動の語として明確化したものとする。藤堂明保『漢字源』は声符「回」を「カイ=ぐるりと回る」のグループに分類し、徊・洄・茴など同系字と並べる。古典では「廻避」「廻向」のように、まわす・めぐらすの意で用いられ、仏教伝来後は「廻向(えこう)」のように功徳を巡らせる宗教語として深い意味を獲得した。日本では「廻船」「廻廊」のほか、地名・人名にも見られる。人名用漢字に含まれ、命名では物事を巡らせ広く考える柔軟性、円満な人柄、ご縁が巡る幸運を象徴する字として用いられる。
構成要素
廴(長く歩む)+ 回(かい・声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
渦のようにぐるりと巡る。めぐる。
まわる。めぐる。返す。
良縁が巡り、円満で柔軟な思考を持つ人を象徴
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。