◆ 元の意味(古代)
水面に浮かぶ・水が広がる
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KANJI ETYMOLOGY
han
画数
6画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
人名用漢字
水と凡を合わせ、水面に広く浮かぶ様を表す形声字。
ORIGIN
『説文解字』水部に「汎、浮也。从水凡聲」と記され、許慎は汎を「浮かぶなり」と訓じ、水を意符、凡を音符とする形声字とする。凡は古音「ハン/ボン」で、汎・帆・梵などの声符となる。白川静『字統』では、凡の字形を風を孕む帆の象形に求め、汎はその帆船が広い水面を漂う情景に通じると解説する。すなわち汎の本義は「広い水面に物が浮かぶ」「水が四方に広がる」ことで、そこから「ひろい」「あまねし」「行きわたる」の意が派生した。藤堂明保『漢字源』も、凡には「広く包み込む・全体に及ぶ」の語源的含意があるとし、汎は水の流れがあらゆる場所に行きわたる様を象徴すると述べる。『詩経』『楚辞』には「汎汎其景」「汎彼柏舟」など、舟が水面を漂う風雅な情景を表す語として登場する。後世「汎用」「汎愛」「汎神論」のように、広く一般に及ぶ意で抽象化された。日本では人名用漢字に編入され、特に明治以降の新仮名遣い文脈で使用例が増えた。汎は心の広さ、博愛、包容力、世界に向かう開かれた精神を象徴する字とされ、グローバルで普遍的な人柄を願う名づけに用いられる。やわらかく流麗な字形で、男女いずれにも通じる。
構成要素
氵(水)+凡(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水面に浮かぶ・水が広がる
ひろい・あまねし・浮かぶ・全般
★博愛・包容力・国際性・広い視野。普遍的で開かれた人柄を象徴。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。