◆ 元の意味(古代)
長江、大河
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
6画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
もと長江を指す固有名。後に大河・入り江一般を表す。
ORIGIN
『説文解字』水部に「江、水。出蜀湔氐徼外崏山、入海。从水工聲」とあり、許慎は江を「蜀の湔氐徼外、崏山より発し東流して海に入る」と記す。すなわち江の本義は中国第一の大河「長江(揚子江)」を指す固有名詞であった。水を意符、工を音符とする形声字である。白川静『字統』によれば、工は古代の工具・規矩を象り、まっすぐで力強いものの音義を担う。長江の悠然たる本流の流れに、工の声符が「太く・大きく・貫く」イメージを与えるという。藤堂明保『漢字源』も同様に、江は北方の「河(黄河)」と対をなす南方の大河を指し、後に大河一般、さらには海に通じる入り江・潟をも意味するように拡張されたと述べる。『楚辞』『漢書』には「大江東去」「江南」など、江は南方文明の象徴として詠まれる。日本では「え」と訓じ、入り江・湾・水際の意で古代から用いられ、地名(近江・大江・江戸)や人名に深く浸透した。命名においては雄大な川の流れを象徴し、男女ともに「大らかさ・流動性・豊かさ・包容力」を表す。江戸という都市名にも採られた歴史的重みを持ち、伝統的でありながら現代でも親しまれる字である。
構成要素
氵(水)+工(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
長江、大河
大きな川・入り江・水際
★大らかさ・豊かさ・流動性・包容力。男女ともに人気の伝統字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。