◆ 元の意味(古代)
魯の城北の池の名、のち水で清める
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KANJI ETYMOLOGY
jou
画数
9画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水で汚れを洗い清めることを表す字
ORIGIN
浄は旧字「淨」の新字体である。『説文解字』水部に「淨は魯北の城門の池なり。水に従い争声」とあり、本来は魯(現在の山東省)の城北にあった池の固有名詞として収録されていた。形声の構造は意符「氵(水)」と声符「爭(争)」からなる。声符「爭」は二つの手で物を奪い合う形を象り、強く引っ張る・力をこめる意を本義とするが、ここでは音を担うのみとされる。しかし白川静『字統』は、清浄観念の発生を仏教経典の漢訳と関連づけ、「淨」が「清」と並んで穢れを払い除くという宗教的・儀礼的な「きよめる」の意を担うようになった経緯を詳述する。藤堂明保『漢字源』は、声符「爭」の核義を「二つに引き分ける」と捉え、淨を「水で汚れを引きはがして除く」と解し、本義の池名から「きよめる」への意味移行を音義両面から説明する。仏教伝来以後、「浄土」「浄行」「浄戒」「清浄」など、心身・境地・国土の汚穢を払って澄ませるという宗教的核概念を担い、東アジア精神文化の基層語となった。日本では平安期以降、神道の禊(みそぎ)思想と結合して、罪穢れを水で祓う観念を表す重要字となった。新字体の「浄」は当用漢字制定時に簡略化されたもので、声符の上半部「爫」を「ヨ」に近い形へ整えた省筆である。人名としては「心身ともに澄み切った清廉な人」「世俗の濁りに染まらぬ高潔な人格」を象徴する。
構成要素
氵(水)+爭→争(声符、引き分けて除く)
STROKE ORDER
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MEANINGS
魯の城北の池の名、のち水で清める
きよい、きよめる、けがれがない、浄土
★心身ともに澄み切り、けがれのない清廉な人格
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。