◆ 元の意味(古代)
水流が骨の関節のように障害なく滑らかに通り抜けること
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KANJI ETYMOLOGY
katsu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
氵(さんずい)
分類
常用漢字
水と骨を組み合わせた形声字で、骨の関節がなめらかに動くように、水流が滞りなく流れる様を表す
ORIGIN
『説文解字』水部に「滑は利なり。水に従ひ骨聲」とあり、許慎は本字を水流が滑らかに通り抜ける意と解した。段玉裁注は「利とは刀剣の利の如し、阻むものなく進むなり」と補い、水が障害なく流れる状態を本義とする。白川静『字統』は、骨は関節を成し、関節は滑らかに屈伸することから、骨に水気を加えて潤滑なる意を声符に託したと説く。すなわち骨は単なる音符ではなく、関節のなめらかな動きという意味も担い、亦声の性質をもつとする。藤堂明保『漢字源』は、骨の音「コツ」は突き抜ける、つるりと通る意の語族に属し、滑・猾・骨はいずれも「つるりと通り抜ける」共通義をもつと分析する。古くは『荘子』天地篇に「滑欲於俗思」と用いられ、心が乱れ滞る意もあったが、後世は専ら「すべる」「なめらか」の義に定着した。日本では平安期以来、雪道や絹織物のなめらかさを形容して用いられ、近世の俳諧では水と氷の境を描く語として珍重された。名前用字としては、人生の道筋が滞ることなく順調に進み、人間関係が円滑に運ばれる吉祥の意を込めて、現代では稀に用いられる
構成要素
氵(水)+骨(コツ・関節のなめらかな動き)
STROKE ORDER
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MEANINGS
水流が骨の関節のように障害なく滑らかに通り抜けること
すべる、なめらか、円滑、つるつるしている
物事が滞らず順調に進む、人との関わりが円滑である
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。