◆ 元の意味(古代)
鳥のカラス、孝の鳥。
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KANJI ETYMOLOGY
u
画数
10画
成り立ち
象形
部首
れんが
分類
人名用漢字
黒く神秘的なカラスを描いた古代の象形——孝の鳥として尊ばれる。
ORIGIN
「烏」はカラスの姿を象った象形文字であり、その字形は「鳥」と極めて近いが、目に当たる部分が省かれているのが特徴である。許慎の『説文解字』には「烏、孝鳥也。象形」とあり、烏は孝の鳥であり、その形を象ったものと解説される。さらに「孔子曰、烏、亏呼也」と続き、烏の鳴き声「あー」を擬したことから、感嘆詞「ああ(烏呼)」にも用いられるようになったと記される。なぜ目を省くのかについては、烏の体が真黒であって遠目には目が見分けにくいためとされる。白川静の『字統』では、烏は古来より太陽の中に棲むとされ、三足烏(三本足の烏)の伝承があり、太陽の精霊を象徴する神秘の鳥として扱われたことを論ずる。日本の八咫烏もこの系譜に連なり、神武東征の道案内として神話に登場する。また烏は親に餌を運ぶ「反哺の孝」を行うとされ、儒教的徳目である孝の象徴ともされた。藤堂明保の『漢字源』では、「烏」を象形と認め、その音「ウ」「オ」は嘆声に通じ、嘆息や感嘆を表す助字「於」「乎」と音義が近いことを指摘する。意味は鳥のカラスを基本として、「黒い」「いずくんぞ(疑問・反語)」など多様に展開した。命名では稀字ながら、神秘性と孝徳を象徴する字として用いられる。
構成要素
鳥の象形(目を省略)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鳥のカラス、孝の鳥。
からす、黒い、いずくんぞ、ああ(感嘆)。
★太陽の使者にして孝の鳥——神秘と親思いの徳を願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。