◆ 元の意味(古代)
獣の鋭い犬歯(きば)。
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KANJI ETYMOLOGY
ga
画数
4画
成り立ち
象形
部首
きば
分類
常用漢字
上下に噛み合う獣の牙を象った象形文字。
ORIGIN
「牙」は獣の上下の歯(きば)が噛み合うさまを象った象形文字である。『説文解字』巻二下に「牙は牡齒なり、上下相錯る形に象る」とあり、許慎は雄歯(おくば・きば)として、上下が互いに食い違って組み合う形をかたどると説いた。古代の図像でも、犬・猪・虎などの肉食獣・鋭歯の動物の牙が威嚇と力の象徴として描かれることが多く、「牙」字の本義はその鋭利な歯にある。白川静『字統』は、犬や象などの獣の上下の牙が交差する形と見て、上下の歯が組み合うさまを象ると説く。白川は、「牙」が将軍の旗(牙旗)や軍門(牙門)に転用されたのは、牙が鋭い武威の象徴とされたためと述べ、軍事・武威の表象として展開した経緯を示す。藤堂明保『漢字源』は、互いに食い違って組み合う鋭い犬歯の形を象るとし、噛み合う・組み合うという核となる意味から、互いに接して関係する「牙保(保証人)」「牙行(仲買人)」などの派生語が生まれたと解説する。藤堂は「牙」と「咢」「齶」など、口・歯に関わる字との音義の関連も示す。三家いずれも上下の歯が交差して噛み合う形とする点で一致しており、「牙」は鋭さ・力・かみ合いを象徴する字である。命名では鋭さや強さの象徴となるが、武断的な印象も伴うため慎重を要する字である。
構成要素
象形(上下の牙が噛み合う形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
獣の鋭い犬歯(きば)。
きば、するどい歯、軍門、仲立ち。
★鋭い洞察と勇猛さ、揺るがぬ強さを願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。