◆ 元の意味(古代)
病のあらわれ、病のしるし。
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KANJI ETYMOLOGY
shou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
やまいだれ
分類
常用漢字
病のしるし、症状を表す医学的忌避字。
ORIGIN
「症」は、意符「疒(やまいだれ)」と音符「正(セイ/ショウ)」を組み合わせた形声文字である。本字は比較的後世に成立した字で、許慎『説文解字』の本文には収載されていないが、後の徐鉉らによる新附字、また南北朝期以降の医書に頻見し、病状・病徴を表す医学専用語として定着した。白川静『字統』においても、本字は古典籍上の用例が乏しく、近世以降の医学術語として整備されたものと位置づけ、「正」が「まっすぐ示す・しるしを立てる」の意を持つことから、「疒」と合わさって「病のしるしを正しく指し示す」、すなわち疾病の客観的な徴候を意味する字となったと解する。藤堂明保『漢字源』では、「正」に「まっすぐ・はっきりと現れる」の語感があるとし、「症」を「病の現れたしるし、症候・症状」と定義する。現代医学では、症候・症状・症例・後遺症など、医学専門用語の構成要素として不可欠な字となっている。意味は病そのものを指すわけではないが、病に直結する語であり、不快・不安を連想させるため、本字も人名用漢字には含まれず、命名における使用は厳に避けられる忌避字である。
構成要素
疒+正
STROKE ORDER
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MEANINGS
病のあらわれ、病のしるし。
症状、症候、病気のあらわれ。
★命名忌避字。病の徴を示し、人名には用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。