◆ 元の意味(古代)
肉が落ちてやせ衰えること。
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KANJI ETYMOLOGY
sou
画数
12画
成り立ち
形声
部首
やまいだれ
分類
常用漢字
やせ細る、肉が落ちる意を持つ字。
ORIGIN
「痩」は、意符「疒(やまいだれ)」と音符「叟(ソウ)」を組み合わせた形声文字であり、本来字は「瘦」と書かれた。許慎『説文解字』疒部には「瘦、臞也。从疒叜聲(そうは、くなり。やまいだれにしたがい、そうのこえ)」と記され、肉が落ちて骨が浮き出るほどに痩せ細った状態を本義とする。白川静『字統』においては、「叟」が老人を意味する字で、灯火を手に屋内を尋ね歩く老翁の姿に由来し、加齢と病により肉を失い細くなった老人の体つきから「痩」が成立したと解説する。古代において痩身は美徳ではなく、むしろ栄養不足や病気の徴候として捉えられ、健康な「肥」と対をなす負の状態を表した。藤堂明保『漢字源』は、「叟」に「細く小さく縮こまる」の語感を認め、「痩」を「肉が落ちて細く縮こまった状態、やせ衰えた姿」と説明する。「やせる」と訓まれ、痩身・痩躯・痩削・羸痩などの熟語が形成される。現代日本では「痩」は俗字、「瘦」は正字とされる。本字は意味が衰弱・欠乏を示すため、人名用漢字には含まれておらず、命名における使用は避けるべき忌避字である。
構成要素
疒+叟
STROKE ORDER
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MEANINGS
肉が落ちてやせ衰えること。
やせる、痩身、痩削。
★命名忌避字。やせ衰えを示し、人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。