◆ 元の意味(古代)
両足で踏みのぼる。供物を高坏に進める。
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KANJI ETYMOLOGY
tou
画数
12画
成り立ち
会意
部首
はつがしら
分類
常用漢字
両足で台に踏みのぼる意。高みへ進む象徴の字。
ORIGIN
「登」は会意文字で、上部の「癶(はつがしら、両足を開いて踏みのぼる形)」と下部の「豆(高坏・たかつき)」から構成される。許慎『説文解字』癶部には「登、上車也、从癶豆、象登車形」とあり、両足を踏みしめて車に乗り込む動作を本義とする。白川静『字統』は「豆」を祭祀に用いる高坏(たかつき)と解し、「癶」を踏みしめる両足とすることで、神に捧げる供物を高坏に載せて高所に進める儀礼的動作、すなわち「のぼる」「すすめる」が原義であったと説く。神に登る、すなわち神聖な高みへ昇る意も含むという。藤堂明保『漢字源』もまた「癶」と「豆」の組合せから、「足を踏みしめて高い所へあがる」を核義とし、「登山」「登壇」「登用」のように、高い位置・地位に上がる、抜擢されるの意に拡張すると述べる。日本でも「登」は山に登る、官職に登るなど積極的・上昇的な含意を持ち、人名漢字としても古来好まれた。「実るほど頭を垂れる」山登りの故事と結びつき、努力と成就の象徴として用いられる。
構成要素
癶(両足)+豆(高坏)
STROKE ORDER
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MEANINGS
両足で踏みのぼる。供物を高坏に進める。
のぼる。高い所へあがる。地位につく。
★高みを目指して着実にのぼる人。志高く、地位や徳を積み上げる人を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。