◆ 元の意味(古代)
神から授かる福。幸い。
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
8画
成り立ち
形声
部首
しめすへん
分類
人名用漢字
神から授かる幸い。福徳と恵みを表す吉祥の字。
ORIGIN
「祉」は意符の「示」と音符の「止」とから成る形声文字である。許慎『説文解字』示部には「祉、福也。从示、止聲」と記され、神から授けられる福、すなわち幸いを意味すると説く。「止」はもと足跡を象った字であり、神の前に立ち止まり、敬虔に祀ることで福徳が降りるという観念が背景にある。白川静『字統』では、「止」が祭祀の場に至り、留まって神意を承ける所作を表すと解し、「祉」とは神に祈り留まることで授けられる恵みであると述べる。すなわち「祉」は単なる幸運ではなく、敬虔な祈りと正しい行いに対して神が応える聖なる福徳を意味する字である。『詩経』『書経』にも「祉福」「降祉」など、天の恵みを称える語として頻出する。藤堂明保『漢字源』は、「止」の音が「とどまる」「定着する」意を持ち、福が留まり持続することを表すと解説する。すなわち一時的な幸運ではなく、長く続く安寧と豊かさが「祉」の本義である。日本では「福祉」という熟語に用いられ、社会全体の幸福と安寧を祈る字として広く親しまれている。人名でも、慈愛と恵み、永続する幸せを願う美しい字として用いられる。
構成要素
示+止
STROKE ORDER
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MEANINGS
神から授かる福。幸い。
幸福。福祉。恵み。
★神の恵みに包まれ、長く続く幸せと慈愛を分かつ人になるよう願う字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。