◆ 元の意味(古代)
穀物のたね、播くべき実。
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KANJI ETYMOLOGY
shu / tane
画数
14画
成り立ち
形声
部首
のぎへん
分類
常用漢字
草木のたね、生命の源を表し、未来へ受け継がれる稔りを象徴する字。
ORIGIN
「種」は禾偏に「重」を組み合わせた形声字で、禾が穀物の意を担い、重が音と意を兼ねる。許慎『説文解字』禾部には「種は先に種ゑ後に熟する者なり。禾に从ひ重声」とあり、播種の時期と成熟の遅速によって穀物を区別した古代農耕の語であったことが知られる。白川静『字統』はこの字を解いて、「重」は土を盛り重ねた象形に通じ、土壌に種子を埋めて発芽を待つ祈りの行為を含意するとし、農耕儀礼の中で生まれた語であると説く。さらに白川は、種子は単なる農具ではなく祖霊と直結する生命の象徴であり、播種は祖霊への奉献の一形式であったとも論じる。藤堂明保『漢字源』は「重」を「ずっしりと重みのある核」とし、「種」は「実の中にずっしり詰まった核=たね」を本義とする。すなわち禾の稔りの中にこめられた生命の核こそが「種」であり、そこから「種類」「品種」「人種」と転じて、同質のものを類別する意にも広がった。植え継ぐ営みは血統や系譜を保つことにも通じ、命名においては生命の継承、家系の存続、未来への希望を託す字として用いられる。
構成要素
禾+重
STROKE ORDER
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MEANINGS
穀物のたね、播くべき実。
たね、種類、品種、人種、植える。
★ 命を未来へ繋ぐたね。子孫繁栄と豊かな実りを願う字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。