◆ 元の意味(古代)
立って事を終え退くこと
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KANJI ETYMOLOGY
shun
画数
12画
成り立ち
形声
部首
たつへん
分類
人名用漢字
立って事を成し終え、仕事をきちんと完成させ退く意を表す端正な字。
ORIGIN
「竣」は「立」を意符、「夋(シュン)」を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』立部に「竣は事を偃して退くなり。立に従ひ夋声」とあり、もと事を成し終えて立った姿勢からしりぞく、すなわち任務を完了して退くことを本義とする。白川静『字統』は、夋は人がゆるやかに歩を進める形に通じ、これに立を加えた竣は、立ち働き続けた者がついに事を成し終え、姿勢を整えて退場する情景を字義の核とすると説く。古代中国の宮廷儀礼や工事において、職務や工程を完了することを「竣事」と称し、報告と退去の所作を含めた厳粛な完了の概念であった。藤堂明保『漢字源』は、竣を「峻」「俊」「駿」と同系の語族と捉え、「高くきわだつ」「すぐれて完成する」という共通の意味核を持つと述べる。すなわち竣は、単に終わるだけでなく、責任を全うし高い水準で仕上げきるという質的な完成を含意する。漢籍では「竣工」「竣事」と熟して用いられ、特に大規模な建造物や事業が完璧に仕上がったことを指す格の高い語として定着した。日本でも「竣工式」のように、建築物の完成を祝う厳粛な場面で用いられ、達成・完成・誠実な仕事の象徴となる。人名用漢字に含まれ、男児の名に「竣」「竣介」「竣也」など、責任を果たし美しく成し遂げる人を願う字として人気がある。
構成要素
立+夋
STROKE ORDER
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MEANINGS
立って事を終え退くこと
おわる、しおえる、なしとげる、竣工
★誠実な完成、責任を果たす、立派に成し遂げる。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
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現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。