◆ 元の意味(古代)
青と赤を兼ねた染色の絹、紫色
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KANJI ETYMOLOGY
shi
画数
12画
成り立ち
形声
部首
糸(いとへん)
分類
常用漢字
赤と青を宿す高貴の色。糸を染め上げる雅の一字。
ORIGIN
『説文解字』糸部に「紫、帛の青赤色なる者なり」とあり、青と赤を兼ねた染色を施した絹を指した。形声で意符は糸、声符は此(シ)。此は「ちかづく・とどまる」の意で、白川静『字統』は染料を糸に重ね染めして色を留める所作と関連づけて解する。藤堂明保『漢字源』は此に「小さく細かい」のニュアンスを認め、繊細な紫染を表すとする。古代中国では紫は紫貝・紫草(むらさき)から得られる希少な染料で、『論語』陽貨篇「悪紫之奪朱也(紫の朱を奪うを悪む)」にあるように、もとは正色(赤)を侵す間色とされながらも、斉の桓公が好んだことから貴色へと転じ、後に「紫禁城」「紫綬」など最高位の象徴となった。日本でも冠位十二階以来、紫は最高位の色として尊ばれ、『源氏物語』の若紫など雅な情趣をまとう。諸橋轍次『大漢和辞典』も同源の解を載せる。
構成要素
糸(染色の対象)+此(声符・色を留める)
STROKE ORDER
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MEANINGS
青と赤を兼ねた染色の絹、紫色
むらさき、高貴な色、紫色のもの
気品と神秘を併せ持ち、奥ゆかしくも芯の強い人に。古来高貴の色とされた紫のように、誇りある人生を歩むことを願って。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。