◆ 元の意味(古代)
青みを帯びた黄色の絹布の色。
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KANJI ETYMOLOGY
ryoku
画数
14画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
—
青と黄を帯びた糸の色――生命の彩りを示す字。
ORIGIN
「綠」は糸偏に「彔」を音符として加えた形声文字であり、現代日本で常用される「緑」の旧字体・本字である。『説文解字』糸部には「綠は帛の青黃の色なり。糸に従ひ彔声」とあり、絹布を青と黄の中間色に染めた色を綠と呼ぶと記す。白川静『字統』は、「彔」を木を彫り削る形、あるいは滴り落ちる象とし、その音を借りて緑色を示すに至ったと述べる。古代中国では染色は染料の植物に依存し、青(藍)と黄(梔子・刈安)を重ね染めすることで得られる色が綠であった。すなわち綠の本義は色そのものというより、その色に染められた絹糸を指す名色であり、後に草木の若々しい色全般、ひいては草木そのものを指す字へと拡張した。藤堂明保『漢字源』は「彔」音符を「すべすべと滑らか」「みずみずしい」感覚を含むものとし、綠を「みずみずしい新緑の色をした絹布」と注する。新緑・常緑・緑陰など、生命と平和の象徴として東アジア文化に深く根づく字であり、新字体「緑」とともに、瑞々しい若さと癒しのイメージを担う。
構成要素
糸+彔(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
青みを帯びた黄色の絹布の色。
みどり。草木の色。新緑。
★若々しく瑞々しい生命力と、安らぎを与える穏やかさ。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。