◆ 元の意味(古代)
織物の横糸
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KANJI ETYMOLOGY
i
画数
16画
成り立ち
形声
部首
いとへん
分類
常用漢字
横糸、東西をめぐる緯度を示す字。
ORIGIN
「緯」は糸偏に「韋(イ)」を音符として組み合わせた形声文字である。『説文解字』糸部に「緯は織横絲なり、糸に从ひ韋聲」とあり、許慎は織物の横糸を「緯」と定義した。経糸(たていと)が「経」、緯糸(よこいと)が「緯」であり、両者が交互に交わって初めて布が成る。白川静『字統』は、韋が城邑のまわりを左右の足で巡る形象であり「めぐる」意を含むと述べ、緯糸が経糸を左右に潜って巡る動作と韋の字義との一致を指摘する。さらに古代占星術において天球を東西に巡る軌跡を「緯」と呼んだことから、地理学の「緯度」へと展開した思想史的経緯を解説する。藤堂明保『漢字源』は、韋の声符に「左右にめぐる」という共通義を見いだし、同系語に「衛(めぐり守る)」「違(左右にそれる)」を挙げる。日本では「経緯(いきさつ)」「緯度」「経世緯民」など、物事の縦横の脈絡や歴史的経過を示す格調高い語に用いられる。命名では教養と広い視野を象徴する字として、近年女児名にも採用される例がみられる。
構成要素
糸+韋
STROKE ORDER
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MEANINGS
織物の横糸
よこいと、めぐる、東西の方向、いきさつ
★広い視野と縦横無尽の教養を備えた人を願う字
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。