◆ 元の意味(古代)
鳥の首の柔毛、転じて白髪の老人。
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KANJI ETYMOLOGY
ou
画数
10画
成り立ち
形声
部首
はね
分類
常用漢字
羽を意符、公を音符とし、鳥の首毛、転じて長老・敬老の称。
ORIGIN
『説文解字』巻四上に「翁は頸の毛なり。羽に从い、公声」とあり、羽を意符、公を音符とする形声字で、本来は鳥の首にある柔らかな毛を意味すると説く。鳥の項毛が白く豊かであることから、転じて頭髪や髭が白くなった老人、すなわち「おきな」を指す敬称となった。白川静『字統』は、翁を鳥の頸毛から派生した字とし、白いふさふさとした毛が老人の白髪・白髯を連想させ、長老・父老・隠者を呼ぶ尊称として定着したと述べる。「老翁」「漁翁」「塞翁」など、人生の達観や寂びの境地を含む語に多用され、能楽の「翁」のように神聖な老人像とも結びつく。藤堂明保『漢字源』は、公(コウ・オウ)が「丸く広がる」イメージの音符であり、羽と合わさることで首回りに丸く広がる羽毛、転じて白く豊かな白髪をもつ長老を意味するとする。日本では氏や号の下に付けて尊敬を表す用法(「松尾芭蕉翁」「北斎翁」)が広く行われ、敬意と親しみを併せ持つ。命名では、長寿・人徳・落ち着きを願う字として、特に伝統的・古典的な趣を求める名に用いられる。
構成要素
羽+公(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
鳥の首の柔毛、転じて白髪の老人。
おきな、年配の男性の敬称、長老。
★長寿・人徳・敬われる存在。古風で重厚な趣の字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。