◆ 元の意味(古代)
肉が削げ落ちる。
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KANJI ETYMOLOGY
datsu
画数
11画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
ぬぐ・はずす意。束縛を離れ自由になる象徴。
ORIGIN
「脱」は形声文字で、肉部に兌(ダ)を声符として加えた字である。許慎『說文解字』巻四には「脱、消肉臞也。从肉、兌聲」とあり、肉が削げ落ちて痩せることを本義とすると記す。兌は喜ぶ・通り抜ける意を持つ声符で、皮膚から内側のものが抜け出る・剥がれる動作を示す。白川静『字統』では、兌はそぎ落とす・通り抜ける意があり、脱は肉が剥がれ落ちる形象から、衣服を脱ぐ、束縛を抜け出す、危難から逃れるなど多様な意味へ展開したと論じる。古典『荘子』『莊子』『列子』などにも「蛻(ぬけがら)」と通じる字として現れ、変化と解放の象徴として重んじられた。藤堂明保『漢字源』においても、脱は兌(するっと抜ける意)を声符兼意符に持ち、外皮や束縛をするりと取り去る動作、転じて困難や桎梏から逃れる意、さらには文章中の文字が抜け落ちる「脱字」「脱漏」へと意味が広がったと解説する。「脱皮」「離脱」「脱出」など変革・自由のイメージは強いが、「逸脱」など否定的用法もあり、命名には用いられにくい字である。
構成要素
肉(にくづき) + 兌(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
肉が削げ落ちる。
ぬぐ。はずす。のがれる。抜ける。
★命名忌避字。束縛からの解放を示すが人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。