◆ 元の意味(古代)
皮下に膿が溜まり盛りあがる腫れもの。
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KANJI ETYMOLOGY
shu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
肉づきに重を添え、肉が重く腫れあがる病態を表す字。
ORIGIN
「腫」は肉月を意符、「重」を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』肉部に「腫、癰也。从肉、重聲」とあり、皮下に膿が溜まり盛りあがる癰(よう)すなわち腫れものを指すと記される。許慎は腫を病理の語として位置づけ、肉が異常に増殖する状態として捉えた。白川静『字統』は、重に「重く垂れ下がる」「積み重なる」の意があり、皮下に水気や膿が積もって膨らむ病的状態を「腫」と表したと説明する。白川は腫字がもとは医学用語として発し、後に比喩的に「腫れもの扱い」など人間関係の語にも転用されたと述べる。藤堂明保『漢字源』は、重声に「ジュウ・チョウ」と「重く膨らむ」意があり、肉部と組み合わさって腫脹を表す字として成立したと分析する。藤堂は腫瘍・浮腫・水腫など医学語の主要構成要素として腫字が現代に生き続けることを示す。三書はいずれも腫が病的な肉の膨張を本義とすることに一致するが、白川が比喩への展開に注目するのに対し、許慎・藤堂は本来の医学的意義を重視する。命名忌避字に属し、人名に用いることは避けられる。
構成要素
月(肉)+重
STROKE ORDER
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MEANINGS
皮下に膿が溜まり盛りあがる腫れもの。
はれる。はれもの。腫瘍。
★命名忌避字。病を連想させるため人名には用いない。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。