◆ 元の意味(古代)
動物の脂。豊かな油。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
14画
成り立ち
形声
部首
にく
分類
—
高に肉を添え、滋養豊かな脂・膏薬を表す字。
ORIGIN
「膏」は「高」を音符、「肉」を意符とする形声文字である。許慎『説文解字』肉部に「膏、肥也。从肉、高聲」とあり、肉に含まれる脂、すなわち動物性の油脂を指すと記される。許慎は膏を「肥」と訓じ、肉の豊かさ・滋養の象徴として位置づけた。古代では牛羊豚の脂を分けて「脂」「膏」と呼び、固まったものを脂、溶けたものを膏とする区別があったとされる。白川静『字統』は、高が高い建物の形を象り、膏は高貴・貴重な脂を意味する字として成立したと説く。白川はさらに膏が「膏沢」(恵みの雨や恩恵)、「膏腴」(肥沃な土地)など、豊穣と恵みの比喩として古典詩文に多用されたことを指摘し、単なる脂を超えた精神的価値を担う字であると評価する。藤堂明保『漢字源』は、高声に「コウ」と濃く凝縮する意があり、肉から濃く絞り出された脂を表す字として膏が成立したと分析する。藤堂は膏薬・膏血・軟膏など、医薬・労苦・治癒の文脈で用いられる現代用法を整理する。三書はいずれも膏が滋養と豊饒の象徴であることに一致する。表外字であり命名には用いられないが、字義は豊かである。
構成要素
高+肉
STROKE ORDER
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MEANINGS
動物の脂。豊かな油。
あぶら。膏薬。豊かさ。
★表外字のため命名には不適。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。