◆ 元の意味(古代)
脛の上端、脚の関節。
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KANJI ETYMOLOGY
shitsu
画数
15画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
肉づきに桼を添え、脚の関節「ひざ」を表す字。
ORIGIN
「膝」は肉月を意符、「桼(しつ)」を音符とする形声文字である。古くは「厀」と書かれ、許慎『説文解字』卩部に「厀、脛頭卩也。从卩、桼聲」とあり、脛の上端の関節、すなわち膝を指すと記される。許慎は卩(節)部に立てて、膝が身体の節すなわち屈伸の要であることを示した。後に肉部に転じて「膝」字が一般化した。白川静『字統』は、桼が漆樹から漆液が滴る形を象り、関節から潤滑する液(滑液)が分泌される膝の機能と通じる音符として選ばれたと説く。白川は古代礼制において膝を屈する「跪坐」が敬意を表す姿勢であり、膝字が礼儀作法の象徴的部位として尊重されたことを指摘する。藤堂明保『漢字源』は、桼声に「シツ」と関節がきしむ意があり、肉部と結びついて脚の関節を表す字として膝が成立したと分析する。藤堂は膝下・膝詰・促膝など、対面・親密・服従の場面で膝字が頻出する文化的背景を整理する。三書はいずれも膝が屈伸自在で人の動作・姿勢の要であり、礼の中核に位置する身体部位であることに一致する。命名には稀である。
構成要素
月(肉)+桼
STROKE ORDER
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MEANINGS
脛の上端、脚の関節。
ひざ。膝下。膝詰。
★命名にはほぼ用いられない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。