◆ 元の意味(古代)
肉がふくらみ張る。
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KANJI ETYMOLOGY
bou
画数
16画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
肉づきに彭を添え、ふくらみ大きくなる様を表す字。
ORIGIN
「膨」は肉月を意符、「彭(ほう)」を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』には膨字は明確には収められておらず、後代の字書に「膨、脹也」と注され、肉が膨らみ張る状態を指すとされる。彭字は『説文解字』壴部に「彭、鼓聲也」とあり、太鼓を打つ音の響き渡る様を象り、許慎は彭を音響の語として整理している。白川静『字統』は、彭が太鼓の音が四方に広がる形を象ることから、肉が四方に膨れ広がる状態にふさわしい音符として膨字に採られたと説く。白川は膨が単なる物理的膨張を超え、勢い・気概・繁栄の比喩として用いられる経緯を指摘し、膨大・膨張など現代語の語感の豊かさを論じる。藤堂明保『漢字源』は、彭声に「ボウ・ホウ」と外へ広がる意があり、肉部と結びついて膨満・膨脹を表す字として膨が成立したと分析する。藤堂は膨大・膨張・膨満など、量や勢いの増大を表す語の中核として膨字が現代に活躍することを述べる。三書はいずれも膨が外へ広がる勢いを内包する字であることに一致する。命名にはほぼ用いられないが、勢いの含みをもつ字である。
構成要素
月(肉)+彭
STROKE ORDER
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MEANINGS
肉がふくらみ張る。
ふくらむ。膨大。膨張。
★命名にはほぼ用いられない字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。