◆ 元の意味(古代)
整え供える食事。
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KANJI ETYMOLOGY
zen
画数
16画
成り立ち
形声
部首
にくづき
分類
常用漢字
肉づきに善を添え、整え供える「ぜん」「お膳」を表す字。
ORIGIN
「膳」は肉月を意符、「善」を音符とする形声文字である。許慎『説文解字』肉部に「膳、具食也。从肉、善聲」とあり、整え調えた食事、すなわち食膳を指すと記される。許慎は膳を「具食」と訓じ、単なる食物ではなく、礼に適い整え供えられた食事として位置づけた。白川静『字統』は、善が祭祀において羊を供え誓い告げる形を象ることから、神に供え人に整える食事の意としての膳字が成立したと説く。白川は周代の宮廷制度において「膳夫」が王の食事を司る官職として置かれ、膳字が単なる食事を超え礼制と権威の象徴であったことを指摘する。藤堂明保『漢字源』は、善声に「ゼン」と整え揃う意があり、肉部と結びついて整え供える食事を表す字として膳が成立したと分析する。藤堂は膳所・膳部・配膳など、宮中・寺社・家庭における食礼の中核語として膳字が機能してきた経緯を整理する。三書はいずれも膳が「整え供える」精神を体現する字であり、日本文化において和食の礼儀を支える基本語であることに一致する。命名には稀であるが、もてなしと豊かさを願う字としての含みをもつ。
構成要素
月(肉)+善
STROKE ORDER
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MEANINGS
整え供える食事。
ぜん。お膳。供え物。
★整え供える心で人をもてなす豊かな人を願う。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。