◆ 元の意味(古代)
豊かに満ちた美しさ。色つや。
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KANJI ETYMOLOGY
en
画数
19画
成り立ち
会意
部首
いろ
分類
常用漢字
豊かな美しさと色香を意味し、成熟した華やぎを象徴する雅字。
ORIGIN
「艶」(旧字「艷」)は「豊」と「色」を組み合わせた会意文字である。許慎『説文解字』には「艷は好くして長きなり。豊に従ひ、豊は大なり。盍の声」とあり、豊かに大きく美しいさまを表すとする。本義は単なる色彩の鮮やかさではなく、満ち足りた豊潤な美しさを意味し、特に容姿の華やかさを称える語として用いられた。白川静『字統』は、「豊」を礼器に盛られた供物の豊かなさまを示す字とし、「色」を表情や情愛を表す字と解した上で、「艶」を、豊かに満ちた色気・華やかさが顔貌や姿態に現れる様を写す字と論じる。すなわち艶は、表面的な装飾ではなく、内に満ちた豊かさが自然に外へにじみ出る成熟した美しさを意味するとする。藤堂明保『漢字源』では、「艶」を会意字としつつ、声符的役割の「盍(コウ・エン)」を含む形声兼会意字とも見て、「焔」「炎」と同系で、内から燃え立つ華やかな色という音義を共有するとする。日本語の「つや」「あでやか」「あだ」訓は、平安貴族文化の中で洗練され、『源氏物語』『枕草子』では女性の容貌や情緒を称える最上級の美的価値として扱われた。現代でも成熟した気品ある美の象徴として、命名や号に用いられる。
構成要素
豊+色
STROKE ORDER
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MEANINGS
豊かに満ちた美しさ。色つや。
つや、華やかさ、あでやかさ、色気。
★内から豊かに輝き、成熟した気品とあでやかさを兼ね備える字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。