◆ 元の意味(古代)
つる草クズ。葛布の原料。
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KANJI ETYMOLOGY
katsu
画数
12画
成り立ち
形声
部首
くさかんむり
分類
人名用漢字
山野に絡みつくクズを表す字。粘り強さと結びつきの象徴。地名・人名にも広く用いられる。
ORIGIN
「葛」は艸と「曷」を組み合わせた形声文字であり、つる性植物のクズを本義とする字である。許慎『說文解字』には「葛、絺綌艸也。从艸曷聲」とあり、葛布の原料となる繊維を取る草、すなわちクズであると記されている。古代中国・日本においてクズの繊維は葛布として珍重され、根は薬用・食用(葛粉)にも用いられる重要植物であった。白川静『字統』では、声符「曷」が「のどを開いて声を発する」「強く求める」イメージを担う字であり、クズの蔓が他の樹木に強く絡みつき、際限なく伸びる旺盛な生命力にふさわしい音符として用いられたと論じている。さらに『詩経』周南「葛覃」篇に見えるように、葛の蔓は夫婦・家族の固い結びつきの比喩としても古来用いられ、結束・連帯の象徴を担ってきた。藤堂明保『漢字源』では、「曷」音は「ぐっと引き合う」イメージの音符群と通じ、葛が他の樹木に巻きつき互いを引き寄せる姿と意味的に呼応すると説明する。日本では葛城・葛飾など地名、また「葛藤」のように心の絡みを表す語に至るまで、文化的に深く根を張る字である。
構成要素
艸(くさかんむり)+ 曷(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
つる草クズ。葛布の原料。
くず、つづら、絡み合う、結びつく、葛藤。
★粘り強くしなやかに結びつき、長く伸びる生命力を願う字。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。