◆ 元の意味(古代)
は虫類の蛇。
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KANJI ETYMOLOGY
hebi
画数
11画
成り立ち
形声
部首
むし
分類
—
とぐろを巻き、地を這う蛇。古来、神性と畏怖を併せ持つ霊獣として崇められてきた。
ORIGIN
「蛇」は虫偏に「它」を組み合わせた形声文字である。許慎の『説文解字』虫部には「它は虫なり。从虫而長、象冤曲垂尾形。上古艸居患它、故相問無它乎」とあり、もともと「它」が蛇の象形字であって、人々が草むらに住んでいた古代、蛇に咬まれることを恐れ「無它乎(蛇はいないか)」と挨拶し合ったと記される。後に「它」が三人称代名詞に転用されたため、虫偏を加えて「蛇」という形声字が新たに作られた。白川静『字統』は、「它」を蛇のとぐろを巻いた象形と捉え、頭部の三角形と長く垂れる尾の形が文字に残ると指摘する。さらに白川は、蛇が古代において神霊の使者であり、龍の原型ともなる存在として、農耕儀礼や水神信仰と深く結びついていたことを述べる。藤堂明保『漢字源』では、「它」を音符とし、ダ・タの音は「うねうねと曲がる」意を持つ語族(陀・駝・蛇)と関連づけられ、長くくねる蛇の動作を音そのものが表していると解説する。蛇は脱皮を繰り返すことから不死・再生の象徴ともされ、東アジア・地中海世界に共通する古層の信仰を反映する字である。
構成要素
虫+它(音符・蛇の象形)
STROKE ORDER
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MEANINGS
は虫類の蛇。
ヘビ。蛇行する、長く曲がるものの比喩。
★命名忌避字。畏怖・不吉の連想が強く、人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。