◆ 元の意味(古代)
四方に通じる十字路。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
6画
成り立ち
象形
部首
ぎょうがまえ
分類
常用漢字
十字路を象った字。歩み・実践・道筋の根源。
ORIGIN
「行」は十字路の形を象った象形文字である。許慎の『説文解字』行部には「行は人之歩趨也。从彳从亍」とあり、人が歩いたり走ったりする意とし、左右の半字「彳(ちょく)」と「亍(ちょく)」を組み合わせた会意とする解釈を示す。しかし白川静『字統』は甲骨文・金文の字形を精査し、「行」が本来は十字路すなわち四方に通じる道路の象形であって、人の歩みを表す動詞義は派生であると論ずる。古代都市の中心に交わる四通八達の街路、それが「行」の原像であり、そこから「みち」「ゆく」「おこなう」「ならぶ」「市場の店列(行列・銀行)」など極めて広範な意味が派生した。藤堂明保『漢字源』では、「行」をコウ・ギョウの音とし、「四方に伸びる道」「すじをなして進む」意を字義の核とし、漢音「コウ」(旅行・行動)、呉音「ギョウ」(行列・修行)、唐音「アン」(行灯・行脚)と仏教伝来や文化伝播に伴う多様な読みを獲得したことを詳説する。「行」は儒教では「言行一致」のように実践倫理の核、仏教では「修行」のように精神的歩み、商業では「銀行」のように店列・組織を意味し、東アジア文明の根幹に関わる重要字である。
構成要素
十字路の象形
STROKE ORDER
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MEANINGS
四方に通じる十字路。
いく、ゆく、おこなう、行い、列、業界(銀行)。
★実践・歩み・道筋を表す好字。男性名に古来用いられる。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。