◆ 元の意味(古代)
歩み寄って付き近づく、距離が短い。
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KANJI ETYMOLOGY
kin
画数
7画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
距離・時間・心情の隔てが少なく、ちかしい関係を表す字。
ORIGIN
「近」は辵(しんにょう)を意符、斤(きん)を音符とする形声文字である。許慎の『説文解字』辵部には「近は附くなり。辵に従ひ斤声」と記され、付き近づき寄り添う意を本義とする。斤は斧の刃を象る象形字で、白川静の『字統』では、斤の鋭さは関わりなく音を借りた音符であり、辵の移動とともに「歩んで寄りそう」「距離を縮める」意を表すと説く。すなわち本字は具体的な空間的近さから始まり、やがて時間的近さ、人間関係の親密さ、心情的距離の近さへと意味を拡張した。藤堂明保の『漢字源』では、近を「ちかい・ちかづく・最近」と多義的に解説し、斤の音より「ぴたりと貼り付く」感覚を引き継ぐと述べる。古典では『論語』に「近きより遠きに及ぶ」、『孟子』に「近思」と見え、儒家においては身近な日常から徳を学ぶ姿勢を象徴する字として重視された。日本では「親近」「近隣」「近代」など極めて多用され、距離の近さに加え、慕わしさ・親しみ・新しさの含意を持つ。命名では人と人との温かい関係や身近な存在感を示し得る。
構成要素
辵(行く)+斤(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
歩み寄って付き近づく、距離が短い。
ちかい、近隣、近代、親しい。
★人と親しく寄り添う温かさ、身近な存在として愛される願い。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。