◆ 元の意味(古代)
もと来た方へ戻る、ひるがえして返す。
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KANJI ETYMOLOGY
hen
画数
7画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
もとの場所・状態へかえり戻ることを表す字。
ORIGIN
「返」は辵(しんにょう)を意符、反(はん)を音符とする形声文字である。許慎の『説文解字』辵部には「返は還るなり。辵に従ひ反声」と記され、もと来た方向へ向きを反転させて帰る意を本義とする。反は手で物を裏返す形を象り、白川静の『字統』では、反が「ひるがえす・反対方向に向ける」意を担うため、辵と組んで「歩みを反して戻る」歩行を示すと説く。すなわち空間的な往復、貸借の返却、状態の復元など、ひとたび出たものが起点へ立ち戻る運動全般を表す字義となった。藤堂明保の『漢字源』では、返を「もとへかえる、ふりかえる、こたえる」と多義的に解し、反の翻転の動きが基となって「返事・返答」のように呼びかけに応じ言葉を返す意も派生したと述べる。古典では『論語』『孟子』に「返本」「往返」と頻見し、儒家思想においては根本に立ち返る回帰の徳目を示す。日本でも「返事」「返礼」「返却」など日常語に深く根付いた字である。
構成要素
辵(行く)+反(ひるがえる)
STROKE ORDER
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MEANINGS
もと来た方へ戻る、ひるがえして返す。
かえる、かえす、応答する。
★命名忌避:戻る・返却の含意で人名には用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。