◆ 元の意味(古代)
ぐっと近寄って迫る、追いつめる。
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KANJI ETYMOLOGY
haku
画数
8画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
目前にぐっと寄り迫って差し迫るさまを表す字。
ORIGIN
「迫」は辵(しんにょう)を意符、白(はく)を音符とする形声文字である。許慎の『説文解字』辵部には「迫は近きなり。辵に従ひ白声」とあり、本来はぐっと近づき寄り迫る意を本義とする。白は頭蓋骨やどんぐりの実、また日光の白さを象るとも解されるが、迫における白は専ら音符である。白川静の『字統』では、迫は辵の歩行と白の音とにより「身近にぴたりと寄せる」意を成し、相手や事態が間近に迫り余地のない状態を表すと説く。藤堂明保の『漢字源』では、迫を「せまる、追いつめる、急ぐ」と解し、空間的接近から心理的圧迫、時間的切迫まで意味の幅が広いと述べる。古典では『楚辞』『漢書』に「迫脅」「窮迫」「迫切」と頻見し、緊張感ある事態の描写に用いられた。日本でも「切迫」「迫力」「圧迫」のように力強さや緊迫感を伴う語に用いられ、字義には鋭さと迫真の重みがある。命名では迫害・圧迫の連想が強いため一般には用いられない。
構成要素
辵(行く)+白(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
ぐっと近寄って迫る、追いつめる。
せまる、迫力、切迫、圧迫。
★命名忌避:圧迫・切迫の含意で人名には用いない。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。