◆ 元の意味(古代)
互いに入れ替わって交代する。
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KANJI ETYMOLOGY
tetsu
画数
8画
成り立ち
形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
互いに入れ替わり交代するさまを表す字。
ORIGIN
「迭」は辵(しんにょう)を意符、失(しつ)を音符とする形声文字である。許慎の『説文解字』辵部には「迭は更迭するなり。辵に従ひ失声」とあり、互いに入れかわり交替する意を本義とする。失は手から物が滑り落ちる形を象り、白川静の『字統』では、失の「逸れる・抜け落ちる」意が辵の歩行と結びついて、一方が抜け、他方がそれに代わって動くという更迭の所作を示すと説く。すなわち順序立てて役を入れ替える「交番」「交替」の概念を担う字である。藤堂明保の『漢字源』では、迭を「かわるがわる、互いに、入れかわる」と解し、失の音と「滑って入れ替わる」感覚を結びつけて、行政・政治における役職の交代=更迭の語感が成立したと述べる。古典では『春秋公羊伝』『漢書』に「迭興」「更迭」と見え、王朝交替や官職交代を表す重要語であった。日本でも「更迭」が政界・人事の用語として残るが、抽象的・事務的な字であり、命名には用いられない。
構成要素
辵(行く)+失(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
互いに入れ替わって交代する。
かわる、更迭、交代。
★命名忌避:交代・更迭の含意で人名には用いない。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。