◆ 元の意味(古代)
去り行く人を捧げ見送り、送り届ける。
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KANJI ETYMOLOGY
sou
画数
9画
成り立ち
会意兼形声
部首
しんにょう
分類
常用漢字
去り行く人や物を心を込めて見送り、送り届けることを表す字。
ORIGIN
「送」は辵(しんにょう)と灷(しん、火種を両手で捧げる形)から構成される会意兼形声文字である。許慎の『説文解字』辵部には「送は遣るなり。辵に従ひ灷省声」とあり、人や物を見送り遣わす意を本義とする。灷は両手で火種を恭しく捧げ持つ象であり、白川静の『字統』では、灷の「謹んで捧げ持つ」象りが、辵の歩行と結合して「相手に物を捧げ届け、共に歩み見送る」礼儀の所作を成すと説く。古代において、出征する将兵や旅立つ賓客に火を捧げて道中の安全を祈る送行の儀礼があり、その情景が字義に留められたと考えられている。藤堂明保の『漢字源』では、送を「おくる、見おくる、贈り届ける」と解し、温かい心情を伴う送別・贈与の場面で用いられる字であると述べる。古典では『詩経』『楚辞』に「送君」「送葬」「送別」と見え、人と人との情の往来を象徴する字として尊重された。日本でも「歓送」「送別」「放送」「輸送」と多用され、人の行く先を案じる優しさと、物を届ける誠意とを併せ持つ。
構成要素
辵(行く)+灷(捧げ持つ)
STROKE ORDER
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MEANINGS
去り行く人を捧げ見送り、送り届ける。
おくる、見送る、贈る、輸送する。
★人や物を真心こめて送り届ける、温かく誠実な人柄に。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。