◆ 元の意味(古代)
国都から百里以内の地。郊祀の地。
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
9画
成り立ち
形声
部首
おおざと
分類
常用漢字
都の外。
ORIGIN
『說文解字』邑部に「郊、距國百里を郊と爲す。邑に从ひ交聲」とあり、許慎は周礼の制度を踏まえ、国都から百里以内の地を郊と定義した。すなわち郊は形声字であり、意符「邑」が領域・集落を示し、声符「交」が音を担うとともに「まじわる」意を補助する。白川静『字統』は、交が脛を交叉させて立つ人の象形であることに注目し、都市と田野の交わるあわい、すなわち境界の地を郊と称したと説く。藤堂明保『漢字源』は、交・郊・絞などを「X字状に交わる」語族に属させ、都鄙の中間にあって両域が交わる空間を意味するとする。古代中国では郊で天地を祀る重要な祭祀「郊祀」が行われ、礼制の核を担う場として崇敬された。『詩経』『礼記』にも頻出し、単なる近郊ではなく聖性を帯びた境界域であった。日本でも「郊外」「近郊」「郊野」のごとく、都市の外延に拡がるのびやかな田園を表す語として根付く。命名においては、ひらけた野・自然との親和・天と人とが交わる祭祀的な含意を読み取り、清浄でのびやかな印象を授ける字として尊ばれる。
構成要素
交+邑(おおざと)
STROKE ORDER
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MEANINGS
国都から百里以内の地。郊祀の地。
都市の外側、近郊。
★ひらけた野にのびやかに育つ意。清浄さと自由を象徴する字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。