◆ 元の意味(古代)
黒色の金属、くろがね。
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KANJI ETYMOLOGY
tetsu
画数
13画
成り立ち
形声
部首
かねへん
分類
常用漢字
黒き金。剛毅の象徴。
ORIGIN
鉄は本来「鐵」と作り、『説文解字』金部に「鐵、黒金也。从金、𢧜聲」と記される。本義はすなわち黒色の金属、くろがねである。声符の「𢧜」(てつ)は「呈」「載」と通ずる構造を持ち、白川静『字統』はこの字を「呪具を載せて呈示する」象に解しつつ、後世は専ら金属の鉄を表す字に固定したと述べる。藤堂明保『漢字源』は鉄字の語族を「テツ・チツ=堅く貫く」感覚に求め、徹(とおる)・撤(ぬきとる)と同系として、鉄の堅硬で他物を貫通する性質を音韻面から裏づけている。古代中国において青銅器の時代から鉄器の時代への移行は文明史上の大転換であり、『管子』『戦国策』には鉄を制する者が天下を制すという思想が見える。我が国においても古事記・日本書紀に「金(くろがね)」として現れ、神武紀の刀剣、出雲の蹈鞴(たたら)製鉄の伝承など、鉄は王権と神事の核を担った。略字の「鉄」は「金を失う」と書くを忌み「金の矢」と読み替える俗解も生まれ、現代では新字体として定着する。命名上は剛健・不撓・意志堅固の象徴として男児名に好まれる。
構成要素
金(かねへん)+失(声符・略字)/本字は鐵
STROKE ORDER
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MEANINGS
黒色の金属、くろがね。
鉄。堅固。鉄道の略。
★剛毅・堅忍・揺るがぬ意志を象徴する字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。