◆ 元の意味(古代)
丘を降りる、神霊が天降る
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KANJI ETYMOLOGY
kou
画数
10画
成り立ち
会意
部首
こざとへん
分類
常用漢字
天より降り、坂を下る。
ORIGIN
『説文解字』に「降、下也。从阜夅聲」と見え、許慎は本義を「下る」とする。甲骨文・金文の降は、阜(段丘)に二つの足が下向きに連なる形を象り、人が丘の段を下って降りるさまを描く。白川静『字統』は、降を「神霊が天より降臨する」儀礼の字とし、夅は二足が並んで下る形、阜は神の降りる聖なる階段(神梯)を示すと解する。すなわち降の本義は単なる物理的下降に留まらず、神聖なる存在が天から地へ顕現する宗教的降臨を含意するのである。『詩経』大雅に「文王陟降、在帝左右」の句あり、文王の霊が天に陟(のぼ)り地に降るさまを詠う。藤堂明保『漢字源』は、夅(コウ)を語幹とする語族に「降・洚・絳」等を挙げ、いずれも「下に向かう」「重なって下りる」を共通義とすると論じる。派生義として「雨が降る」「兵が降る(降伏)」「位を譲り降りる」が生じ、軍事・気象・政治の各領域で広く用いられる。命名における用例は限られるが、神霊の降臨・祝福の含意、天の恵みを地に下す豊穣のイメージを宿す字として位置づけられる。
構成要素
阜(おか)+夅(下る両足)
STROKE ORDER
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MEANINGS
丘を降りる、神霊が天降る
おりる、ふる(雨)、くだる(降伏)
★天よりの恵みを地に下す祝福、神霊の降臨を象意する厳かな字。
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本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。