◆ 元の意味(古代)
大いなる丘陵、天子の墳墓
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KANJI ETYMOLOGY
ryou
画数
11画
成り立ち
形声
部首
こざとへん
分類
常用漢字
大いなる丘、御陵の尊厳。
ORIGIN
『説文解字』に「陵、大阜也。从阜夌聲」と見え、許慎は本義を「大いなる阜(おか)」とする。形旁の阜は段丘・高地を、声符の夌(リョウ)は人が高きを踏み越え登る形を象り、合して「踏み越え登るほどの高大な丘陵」を表す。白川静『字統』は、陵を「天をしのぐほどの高き丘」と解し、転じて「凌ぐ」「超える」の派生義の起源となるとする。古代中国においては、天子・諸侯の墳墓を山陵に擬えて造営し、これを「陵」「山陵」「陵寝」と称した。秦の始皇陵、漢の長陵・陽陵以下、歴代帝王の墓は皆「陵」を以て名づけられる。日本においても天皇・皇后の墳墓を「御陵(みささぎ)」と尊称し、神武陵・仁徳陵以下、宮内庁治定の陵墓は今日に至るまで厳粛に守られる。『万葉集』にも「みささぎ」の語が散見し、皇統の永続と祖霊への崇敬を象徴する。藤堂明保『漢字源』は、夌(リョウ)を語幹とする語族に「陵・凌・綾・稜」等を挙げ、「角張って高く突き出る」を共通義とすると論じる。陵はその中で、高大・崇高・凌駕の意を担う最も重厚な字となった。命名においては男子名に「陵」「陵介」「陵雅」など、雄大・崇高・気高さを象意する字として用いられる。
構成要素
阜(おか)+夌(声符・踏み越える)
STROKE ORDER
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MEANINGS
大いなる丘陵、天子の墳墓
みささぎ、丘陵、しのぐ
★天をしのぐ高大なる丘、御陵の尊厳と気高さを象意する男子の重厚な吉字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。