◆ 元の意味(古代)
丘に遮られて見えなくなる
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KANJI ETYMOLOGY
in
画数
14画
成り立ち
形声
部首
こざとへん
分類
常用漢字
かくれ秘める字。
ORIGIN
正字は「隱」。『説文解字』に「隱、蔽なり。阜に从ひ㥯聲」とあり、本義は丘によって遮られて見えなくなる意、すなわち姿を蔽い隠す行為を指す。許慎は阜を意符、㥯(イン)を声符とする形声字と捉えた。白川静『字統』は、声符「㥯」が爪と工と心を組み合わせ、「慎み深く心を内に潜める」意を含むと論じ、隠には単なる物理的隠匿ではなく、徳を表に出さずに内に蔵する精神的含意が伴うとする。すなわち隠君子・隠逸の境地である。藤堂明保『漢字源』は語族として「イン・オン」音に「中にこもる」「うちに含む」共通義を抽出し、「穏」「慇」と同系とする。本義の蔽うから、転じて「隠遁」「隠逸」「隠居」「惻隠」「隠微」のごとく、世俗を避けて静寂に住まう徳、心の奥に秘める情、目に見えぬ機微の義へと拡大した。『論語』泰伯篇「邦に道無ければ則ち隱る」と説き、隠は乱世における賢者の処世術として尊ばれた。命名上は奥ゆかしさ、深みある人格、慎み深き徳を寓する字。新字体「隠」は戦後の簡略化による。
構成要素
阝(阜)+㥯(声符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
丘に遮られて見えなくなる
かくす・かくれる・ひそむ
★ 奥ゆかしさと内に蔵する徳を象徴。隠逸の風雅を寓する字。
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。