◆ 元の意味(古代)
二歳の若馬、若く敏捷な馬
読み込み中...
KANJI ETYMOLOGY
ku
画数
15画
成り立ち
形声
部首
うまへん
分類
常用漢字
若き駿馬。
ORIGIN
『説文解字』馬部に「駒、馬二歳曰駒。三歳曰駣。从馬、句聲」と見え、二歳の若馬を本義とする。許慎は馬の年齢ごとの呼称を厳密に区別し、駒は二歳、駣は三歳と定めた。句は鉤の象形に由来し、ここでは音符として「ク」を担う。白川静『字統』は、駒が若く敏捷な馬を指すことから、青春・若さ・勢いの象徴として古くから愛玩された語であると論ずる。藤堂明保『漢字源』は形声字と分類し、句の字音「ク」を声符とし、「小ぶりで丸みのある若馬」の語感を含むと分析する。古典では『詩経』小雅「皇皇者華」に「我馬維駒、六轡如濡」と見え、若々しい馬の生気を讃える。『楚辞』『荘子』にも「白駒」(白い若馬)が時の速さの比喩として現れ、「白駒過隙」(人生は白駒が隙間を過ぎるごとく短い)の成語が生まれた。日本では『万葉集』に「駒」を詠む歌が多く、馬を愛でる文化が深く根付いた。中世以降、将棋の駒(こま)の意でも用いられ、また地名・人名に広く採用された(駒場・駒形・駒井など)。「駒」は若さ・勢い・俊敏さの象徴であり、馬産地である日本各地(甲斐駒・木曾駒・南部駒)の文化と結びつく。常用漢字として認可され、命名では「こま」「く」と訓じて男児名に古くから用いられる。意義としては「若き俊英」「勢いある未来」「凛々しき気品」を象徴し、活力に満ちた人生を願う名にふさわしい。
構成要素
馬(うまへん)+句(音符ク)
STROKE ORDER
▶ 再生で一画ずつ確認できます
書き順データを読み込み中…
MEANINGS
二歳の若馬、若く敏捷な馬
こま、若馬、将棋の駒
★若き俊英、勢いある未来、凛々しき活力を象徴する字
※ 由来事典に収録済みは由来ページへ、未収録は書き順ページへ
本ページは以下の信頼できる字源辞典・古典に基づいて編纂されています。
※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。