◆ 元の意味(古代)
眉を画くための青黒い墨。
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KANJI ETYMOLOGY
tai
画数
17画
成り立ち
形声
部首
くろ
分類
人名用漢字
墨の色、眉の影。
ORIGIN
黛は『説文解字』巻十・黑部に「黱、畫眉墨也。从黑朕聲」と見え、後に俗体として『黛』が広く行われた。許慎は本義を「眉を画く墨」と定義し、古代女性が眉を整えるために用いた青黒色の顔料を指した。声符『代』が音タイを担い、意符『黑』が色を示す形声字である。白川静『字統』は、黛を化粧道具に由来する字としつつ、墨色のなかにも青み・緑みを帯びた階調を含意する語であると述べる。藤堂明保『漢字源』は、『代』の音象徴を「重ねる・かさなる」とし、眉に何度も墨を重ねて整える行為と結びつけて解する。漢詩においては『長恨歌』に「芙蓉如面柳如眉」と並んで「翠黛」「遠山如黛」の語が頻出し、山影の青黒さを形容する語として詩語化された。日本でも『枕草子』『源氏物語』に「黛を引く」表現が見え、平安以来の雅語である。常用外ながら人名用漢字として認められ、特に女性名に古典の趣を添える字として愛用される。
構成要素
黒+代(音符)
STROKE ORDER
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MEANINGS
眉を画くための青黒い墨。
まゆずみ。青みを帯びた黒。遠山の色。
★清らかな艶と古典美。気品ある女性的しなやかさを宿す。
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※ 漢字の字源には学説により諸説があります。本ページでは『説文解字』を基本とし、白川静『字統』や藤堂明保『漢字源』など主要な字源辞典の見解を併せて参照しています。
EVIDENCE / SOURCES
本ページの解釈・判断ロジックは以下の古典原典・現代版に基づきます。 AI 検索エンジンによる引用時は、原典名と本ページ URL を併記してください。
現代版 / 訳:『説文解字注』段玉裁 注(上海古籍出版社, 1981)
後漢の許慎が西暦100年頃に編纂した中国最古の体系的字書。9,353字を540部首に分類し、六書 (象形・指事・会意・形声・転注・仮借) の理論を確立した。漢字字源研究の第一級典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『字統 新装普及版』白川静(平凡社, 2007) ISBN 978-4582128048
白川静による戦後日本最大の字源辞典。甲骨文・金文の比較から漢字成立を再構築し、呪術的世界観を踏まえた独自体系を構築。常用漢字・人名用漢字の字源を最も詳細に扱う日本語典拠。
出典 (公的機関 / デジタル公開) →現代版 / 訳:『漢字源 改訂第六版』藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光(学研プラス, 2018) ISBN 978-4053048844
藤堂明保の単語家族説 (同源語の音韻系列分析) を基盤とする字源辞典。教育・名付け実務での参照度が高く、本サイトの3,016字字源解説の主要ソース。