算命学による相性占いは、二人それぞれの命式から導かれる十大主星の組み合わせ、日支(日柱の地支、配偶者の傾向を映すとされる位置)の関係、宿命中殺の有無などから二人の縁を読み解く手法とされます。高尾義政(1909-1991)が体系化した算命学では、人格と運勢を陽占(5主星)と陰占(十干十二支)の二系統で読むのが特徴で、相性鑑定でも両系統を併用するのが一般的とされます。本記事では算命学相性の基本理論、吉相性と凶相性のパターン、二人で診断する手順を、古典と概説書の範囲で中立的に紹介します。占いは判断補助であり、本人の意思と相手との対話を代替するものではない、という前提でお読みください。
算命学 相性の基本理論
算命学の相性鑑定は、二人の命式(生年月日から算出される十干十二支の組み合わせ)を比較するところから始まります。鑑定の中心軸は (1) 十大主星の組み合わせ、(2) 日支同士の関係、(3) 宿命中殺と天中殺の重なり、の3点とされます。
十大主星(貫索星・石門星・鳳閣星・調舒星・禄存星・司禄星・車騎星・牽牛星・龍高星・玉堂星)は、それぞれが性格と適性の象徴とされ、二人の主星の組み合わせから「相互補完するか」「衝突しやすいか」を読みます。
日支は日柱の地支で、算命学では「配偶者宮」と整理され、本人がどのような相手と縁を持ちやすいかの傾向を映すとされます。
- 十大主星二人の主星の組み合わせ。性格・適性の相互補完を見る。
- 日支(配偶者宮)本人にとっての配偶者運の象意。日支同士の関係も参照。
- 宿命中殺命式内に存在する天中殺の位置。家系・夫婦運に影響するとされる。
- 陽占の人体図5主星の配置で二人の役割分担を読む補助ツール。
十大主星の組み合わせの読み方
十大主星は陰陽五行の関係に基づき分類されます。五行が相生関係にある主星同士は補完的、相剋関係にある主星同士は刺激的な関係になりやすいとされます。
例えば、貫索星(木性・守備)と禄存星(土性・奉仕)は相剋(木が土を剋す)ですが、お互いの違いが補完として機能する場合もあれば、価値観の衝突として現れる場合もあるとされます。読み方の最終判断は本人の状況次第とされます。
また同じ主星同士の組み合わせは「似た者同士の安心感」と「成長刺激の少なさ」の両面があるとされ、一概に吉凶を決められないとされます。
吉相性パターン(一般論)
算命学の概説書で「吉相性」と整理される代表的パターンは、十大主星の五行が相生関係にあり、かつ二人の日支が支合(地支の組み合わせで調和する関係)にある組み合わせとされます。
また、片方の人体図に欠ける星を相手が持っている「相互補完型」も、長期的に安定した縁を結びやすいパターンとされます。例えば本人に行動力の星(車騎星)がなく、相手にそれがあれば、行動面を補い合えるとされます。
宿命中殺がない、または双方が同じ天中殺グループに属する場合も、人生の波が揃いやすく安定した縁とされる傾向があります。
- 主星五行相生二人の主星の五行が相生関係。性格・適性の補完。
- 日支支合二人の日支が支合関係。配偶者宮レベルの調和。
- 人体図補完片方の欠ける星を相手が持つ。役割分担が自然に成立。
- 天中殺同調同じ天中殺グループ。人生の波が揃いやすいとされる。
凶相性と対処(一般論)
「注意が必要な相性」として整理されるのは、十大主星が相剋関係で重なり、日支同士が冲(地支の対立関係)にあり、加えて宿命中殺が双方の命式の重要位置にある場合とされます。価値観・生活リズムの相違が出やすいとされます。
ただし算命学の相剋・冲は「破局の予告」ではなく、「お互いの違いを通じて学び合う関係」と読む流派も伝統的に存在し、対処次第で深い縁になり得るとされます。
対処の一般論は (1) お互いの主星の特性を理解し、否定しない、(2) 日支冲のリズムの違いを受け入れる、(3) 天中殺期は重大な決断を控えめにする、という三段階が穏当なアプローチとされます。
二人で診断するヒント
算命学による相性鑑定を二人で楽しむ際は、(1) お互いの生年月日から命式を作成、(2) 十大主星・日支・宿命中殺の3点を比較、(3) 一致点・補完点・違いを対話の材料にする、という流れが穏当とされます。
命式作成は流派の入門書付録の万年暦、または本サイトの算命学命式作成ツールで可能です。詳細は『算命学 命式の作り方』のコラムをご参照ください。
結果が「相剋多め」と出ても、それは関係を諦める材料ではなく、お互いの違いを尊重するきっかけとして使うのが、占いを健全に活用する向き合い方とされます。

全世界の姓名判断や鑑定、占いを統合し、その英知を42年間学び続けた占い師。伝統的な熊崎式姓名判断に中国・韓国・台湾など東アジアの命名哲学、さらには西洋の数秘術までを横断的に研究。姓名判断大全の全記事を監修し、赤ちゃんの命名から改名・社名決定まで、実務的な指針の提供を使命としている。
